A case of drug-induced liver injury with destructive cholangitis and hepatic granuloma.

1986 
クロールプロマジン及びアルドメット服用後,肝機能異常が現われ,肝生検にて著明な肝内胆管病変を呈した症例を経験した.症例は71歳,女性で,クロールプロマジンを約18カ月,アルドメットを1カ月服用後肝障害が現われた.肝組織では肝内胆管の破壊像が認められ,同一門脈域に類上皮細胞肉芽腫及びリンパ濾胞を形成する多数の炎症細胞浸潤が認められたが,胆汁うっ滞の所見は認められなかった.組織上では原発性胆汁性肝硬変(PBC)と類似した点もみられたが,門脈域への形質細胞の浸潤がめだたず,肝内胆管の数の減少も認められない点でPBCとは異なっていた.また,抗ミトコンドリア抗体も陰性であった.本例は薬剤の中止により肝機能はすみやかに改善し,リンパ球刺激試験で両薬剤が陽性であったことより,クロールプロマジン,アルドメット両薬剤の関与により多彩な組織像を呈した薬剤性肝障害と考えられた.
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