Aspiration biopsy of regional lymph node in bladder cancer. Detection of cancer cells by anti-cytokeratin antibody immunostaining.

1995 
リンパ節吸引細胞診の診断効率をあげる目的で, 膀胱癌症例を対象に骨盤内リンパ節吸引細胞標本の抗サイトケラチン抗体 (KL-1) による免疫染色の有用性を検討した. 同時に膀胱癌原発組織と摘出リンパ節組織も検討した. 原発組織のKL-1染色では, Grade1, 2の癌細胞は強く染色されたが, Grade3の染色性は低下していた. リンパ節組織では, 癌細胞のみがKL-1陽性であり, リンパ管造影後に出現する組織球は染色されず非特異反応も少なかった. 病理診断で転移陰性と診断されたリンパ節標本で, KL-1染色により微小な癌転移を診断できた例が認められた. 吸引細胞標本では, パパニコロー染色で組織球と鑑別できずClass IIIの判定例がKL1染色により陽性に染色され, 癌転移と診断できた.以上から, 抗サイトケラチン抗体を用いた免疫染色の併用により, 細胞診のClass IIIを減じ, さらに摘出リンパ節の癌転移の診断率を向上させることができると思われた.
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