Study on treatment of bacterial respiratory infectious disease in cattle using a combination of antibacterial agents.
1998
1986年から1995年において、牛呼吸器感染症329例の起因菌の薬剤感受性試験を行うとともに、抗菌剤併用の効果についてinvitroおよびin vivoで検討した。起因菌の調査では、Pasteurella、MycoplasmaおよびUreaplasmaが271例(82.4%)から分離され、このうちPasteurellaとMycoplasmaまたはUreaplasmaの混合感染例が38.7%(105/271例)に認められた。野外例を対象とした汎用抗菌剤(アンピシリン、オキシテトラサイクリン、カナマイシンおよびチアンフェニコール)の単独投与試験では、十分な治療効果が得られなかった。その対策として、両菌種それぞれに抗菌力を持つ薬剤の併用に着目し、チアンフェニコール(TP)とタイロシン(TS)またはリンコマイシンを用い、P.multocida、P.haemolyticaおよびM.bovisに対する併用効果をin vitroでchecker board法ならびにFIC indexを用いて調べた。その結果、どちらの組み合せとも供試菌株に対するFIC indexが1.0以下(0.06~1.0)であり、これらの併用は相乗または相加効果を示すことが明らかになった。さらに、TPとTSの併用は他の薬剤に比べ症状改善が速やかで治癒率も有意に高く、優れた臨床効果を示すことも明らかになった。
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