A case of winiwarter-Buerger disease complicated by cerebral hemorrhage.

1988 
Winiwarter-Buerger病に脳出血を発症した症例を経験した.症例は52歳の女性で, 指趾先端の壊疽のため13年前にWiniwarter-Buerger病と診断され, 3年前から抗血小板療法 (ticlopidine 300mg/day) を受けていた.某日, 突然の痙攣と意識障害のため当科に入院し, CT scanにて, 左前頭葉弁蓋部皮質下に胡桃大の脳出血を, シルビウス裂に, くも膜下出血を認めた.脳血管撮影では, operculofrontal arteryの狭小化と, posterior internal frontal arteryの先細りを認めた.内頸動脈は軽度伸展していたが, 内壁に不整はなかった.この脳血管撮影とWiniwarter-Buerger病の既往歴からcerebral thromboangiitis obliteransと診断した.cerebral thromboangiitis obliterans は脳虚血性病変を呈することが多く, 脳出血で発症することは極めて希である.この症例では, 血管の脆弱性にticlopidineの抗血小板作用が相剰的に働いたものと考えた.
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