Effect of neonatal thymectomy on experimental autoimmune hepatitis in mice.

1986 
A/J系マウスに同系マウス肝抗原を免疫し作製した自己免疫性肝炎モデルにおける新生期胸腺摘出の影響を肝組織像,血清抗LSP preparation自己抗体価,自己LSP preparationに対するdelayed-type hypersensitivity (DTH),及びPPDに対するDTHの面から検討した.新生期胸腺摘出群の肝組織は門脈域を中心とした著明な単核球の浸潤,肝実質の集合壊死を認めるものが多く,非摘出群に比して肝炎の程度が高度であり,また抗LSP preparation抗体の産生及びLSP preparationに対するDTHの成立は新生期胸腺摘出群,非摘出群いずれにも認めたが,新生期胸腺摘出群の方がより高度であった.一方,PPDに対するDTHは,新生期胸腺摘出群は非摘出群に比して軽度であった.以上より新生期胸腺摘出により自己LSP preparationに対し免疫的寛容状態の破綻を生じやすくなり,肝炎が増強されることが示された.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []