Serum levels of laminin P1 in normal subjects and patients with hepatic fibrosis. A reliable and non-invasive marker of liver cirrhosis.

1987 
類洞の毛細血管化,および基底膜の出現は肝硬変の形態学的特徴の一つとされる.このことは肝硬変では基底膜構成成分のラミニンの代謝亢進が存在し血中値も上昇することが予測される.結合織代謝には加齢に伴う変動が存在するため,まず正常人の血中ラミニン値の年齢別変動を観察し,次いで生検で肝内線維化の程度を確認した慢性肝疾患51例につき測定を行った.その結果,血中ラミニン値は0~4歳で有意に上昇するが以降89歳まで略一定であった.肝疾患での検討ではラミニンの血中値は肝内線維化の進展に大むね並行して上昇するが,肝内に比較的広く生じた肝細胞壊死に続発した線維性結合のみられる慢性活動性肝炎と肝硬変では血中値に有意差は見出せなかった.しかし血中値が2.0E/ml以上の症例は肝硬変で82%,慢性活動性肝炎で29%であり,肝硬変で有意(p<0.01)に高頻度である.このことは血中ラミニンの測定は肝硬変の補助診断法として有用と考えられた.
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