A RESECTED CASE OF RUPTURED GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR (GIST) OF THE SMALL BOWEL WITH RECURRENCE IN THE PERITONEAL CAVITY 4 YEARS AND 9 MONTHS AFTER THE RESECTION

症例は69歳の男性で1998年に小腸gastrointestinal stromal tumor (以下, GIST)の破裂による腹腔内出血で発症し,小腸部分切除術を施行し経過観察中であった. 6カ月毎に腹部CTで経過観察していたところ, 2003年1月の腹部CTで最大径75mm大をはじめ数個の腹腔内腫瘤を認め,小腸GISTの腹腔内再発と診断した.肝および腹腔外転移は認めず,同年2月に腫瘤摘出術,小腸部分切除術を施行した.免疫組織学的に小腸GISTの腹膜再発と診断した.術後経過は良好で第13病日に退院となった.再手術後5カ月の腹部CTで肝転移を認め,チロシンキナーゼ阻害剤であるSTI571の内服を開始し,内服開始後9カ月の腹部CTでは肝転移巣の増大を認めず経過している.