Response of plasma ADH and α-hANP to changes in extracellular volume and/or plasma osmolality in patients on maintenance hemodialysis

1989 
慢性血液透析患者の細胞外液量ならびに血漿浸透圧の変化に対する抗利尿ホルモンと心房性Na利尿ホルモンの反応を検討した.対象は10例の慢性糸球体腎炎を基礎疾患とする慢性血液透析患者で, 平均年齢57.2歳, 週3回, 計15時間の血液透析を受け, いずれも体液平衡は良好に保たれている症例である. 早朝空腹時の血液透析直前, 1時間のECUM後ならびに4時間の血液透析後に採血し, 抗利尿ホルモン, 心房性Na利尿ホルモン, 血漿浸透圧, クレアチニン, 尿素窒素, Na, K, Clを測定した. また同時に体重, 血圧を測定した. なお健常者10名 (平均年齢45.6歳) より早朝空腹時に採血し, 抗利尿ホルモン, 心房性Na利尿ホルモンを測定し対照とした. 以下の結論が得られた.1) 慢性血液透析患者の早朝時の抗利尿ホルモン, 心房性Na利尿ホルモンは健常者に比べ高値を示した.2) 抗利尿ホルモンは血漿浸透圧の低下により軽度に低下したが, 血漿浸透圧, 細胞外液量, 平均血圧との間に相関は認められなかった.3) 心房性Na利尿ホルモンは細胞外液量の減少により低下し, 平均血圧との間に有意の相関が認められた.
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