Comparison of nutritional background of the patients with alcoholic liver diseases between U.S.A. and Japan.
1989
日米におけるアルコール性肝障害患者の栄養学的背景の差異を明らかにするため,アルコール性肝障害100例(米国40例,日本60例)を対象として栄養調査を施行した.症例の内訳は,アルコール性肝炎:米国21例,日本9例,アルコール性肝硬変:米国19例,日本51例であり,全例肝生検により診断した.アルコール摂取量は,両国のアルコール性肝炎・肝硬変例とも約50Cal%を占め,蛋白摂取量は共通して7-8Cal%にすぎなかった.一方脂肪摂取量は,米国例において20Cal%を占め,本邦例の10Cal%に比べて,アルコール性肝炎・肝硬変例ともに相対的な高脂肪食となっていた.米国例は,本邦例にくらべてアルコール性肝炎・肝硬変ともに肝機能検査及び組織像が重症であり,その差異には脂肪摂取量の違いが関与していることが示唆された.
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