Subarachnoid hemorrhage of unknown etiology at initial cerebral angiography: Clinical features of the unfavorable prognostic group

2006 
初回血管撮影で出血源が確定出来なかったくも膜下出血(SAHUE)例の臨床像について,自験例で検討した.1997.1~2005.6までに当院に入院した非外傷性SAH連続325例中,初回血管撮影で出血源が診断されなかった34例を対象.最終的に出血源不明で,再出血もきたさなかった15例をgroup A,出血源が判明した,或るいは再出血をきたした19例をgroup Bとして,その臨床像を比較検討した.Group Bはgroup Aに比べて,入院時症状・CT上の血腫量・症候性血管攣縮・水頭症の有無・最終的予後,のいずれについても重症度が高い傾向があきらかであった.最終的に出血源が判明したのは15例で,内頚動脈系と椎骨脳底動脈系が各6例と多かった.前者のうち,5例がいわゆる内頚動脈前壁動脈瘤(ICA)であった.SAHUEは,明らかな出血源がみられず予後良好な群は半数程度で,破裂動脈瘤の存在する通常のSAHも多く含まれている.中でも特に予後不良な転帰をとる例はICAの含まれている可能性が高く,注意を要する.
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