Hypotensive Reactions Probably Attributable to Bradykinin Produced by Platelet Transfusion through a White-Cell Reduction Filter: A Case Report

1999 
術前ACE阻害薬服用患者(54歳,女性)の僧帽弁置換術中に,白血球除去フィルターを用いた血小板輸血を行なったところ,収縮期血圧が90mmHgから40mmHgに急激に低下した.術後の検索で,副作用のあった濃厚血小板製剤のフィルター濾過後ブラジキニン濃度は著しく高値(61,500Pg/ml)であった.患者血清のACE活性は低値(3.1IU/l)を示した.血漿が陰性荷電に接触すると,ブラジキニンが産生されることが知られている.本症例の血圧低下は,ACE活性が低くブラジキニンの分解が不十分な患者に,陰性荷電を有するフィルターとの接触でブラジキニン濃度が高まった濃厚血小板製剤が輸血されたことが原因と考えられた.
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