A CASE OF HEPATICO-COLONAL FISTULA AFTER MICROWAVE COAGULATION THERAPY

2001 
転移性肝癌に対するマイクロウェーブ凝固壊死療法(MCT)施行後に発症した稀な合併症と考えられる肝結腸瘻の1例を経験したので報告する.症例は78歳,男性.下血を主訴に当院来院.直腸診にて下部直腸に腫瘤を触知,細胞診の結果直腸癌と診断した.術前腹部CTでは,肝S4, S5, S6に計5個のlow density area (LDA)を認め,転移性肝癌と診断した.下部直腸癌に対し低位前方切除術を行い,肝転移巣に対し超音波下にMCTを施行した.術後第3病日より38度台の発熱が続き,腹部CTにて肝臓に鏡面像を伴う数個のLDAを認めた. MCT後に発症した肝膿瘍と診断し,経皮経肝膿瘍洗浄ドレナージを行った.その後症状軽快したため退院となったが,術後3カ月目の大腸内視鏡にて横行結腸に瘻孔開口部を認め,造影にて,肝内膿瘍腔に連続する瘻孔が確認された.無症状のため外来通院となったが,平成12年5月再発死した.
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