Two autopsied cases of severe alcoholic hepatitis.

1989 
急速に肝不全,腎不全となり死亡した重症型アルコール性肝炎の2剖検例を報告した.症例1は46歳の主婦,常習飯酒家で,入院1年前より飲酒量が増加し,黄疸,腹水および肝性脳症(II度)を認めたため入院となった.68,200/mm3と著しい類白血病反応を呈し,グルカゴン・インスリン療法および血漿交換を施行したが,腎不全を合併し,第18日目に死亡した.症例2は55歳の主婦,常習飲酒家で,入院1ヵ月前より腹部膨満感,黄疸が出現したが,飲酒を続け,症状増悪し入院となった.入院後,腹水,黄疸の増強とともに第4日目より肝性脳症(II度)が出現したため,アミノレバンEN,プレドニンの投与を行なったが,腎不全を合併し第17日目に死亡した.剖検所見では,両症例とも多数のアルコール硝子体を伴うアルコール性肝炎の組織像であった.
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