SURGICAL RESECTION OF THYROID CANCER IN A PATIENT WITH VON WILLEBRAND DISEASE

2011 
症例は57歳,女性.咳嗽を主訴に当院受診.CTで甲状腺両葉に腫瘤を確認し,それぞれの腫瘤は乳頭癌であった.術前の血液検査では,APTT 47.5秒,出血時間10分以上,von Willebrand因子活性6%未満,von Willebrand抗原定量24%,血液凝固第VIII因子活性30%,VWFマルチマー解析では高分子量マルチマーが消失・中分子量マルチマーが減少し,リストセチン誘導血小板凝集検査では凝集低下を示したため,2A型von Willebrand病と診断した.手術は甲状腺全摘術を行ったが,手術前日,術直前と術後3日間に血液凝固第VIII因子/von Willebrand因子製剤を投与してvon Willebrand因子活性を良好に保ち,周術期に異常出血することはなかった.von Willebrand病患者に観血的処置を行う際には,von Willebrand因子を補充するなどして周術期の止血管理を行うことが重要であると考えられた.
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