Impairment of proximal renal tubules after pulmonary resection

1994 
肺切除術29例で, 近位尿細管の機能的障害時に尿中に増加するBMGと器質的障害時に尿中に増加するNAGを測定し, 術後1週におよぶ近位尿細管障害の有無と程度を検討した.全29例では, 尿中BMGは術後全経過で異常高値となり, 2病日に最大値となったが, 6~8病日は最大値のほぼ半ばまで低下した.尿中NAGは4病日以降に異常高値となったが.いずれも正常上限の2倍未満の軽度の異常であった.高度手術侵襲群 (術中出血≧1,000ml) では, 尿水BMGは6~8病日でも異常高値の低下傾向がなく, 尿中NAGは6~8病日に正常上限の5倍未満の中程度の異常高値となった.特に合併症を有した症例では, 尿中BMG, 尿中NAGともに6~8病日に更に増加する傾向がみられた.以上から, 肺切除術に伴う近位尿細管障害は一般には軽度であるが,.手術侵襲が大きい症例や合併症を生じた症例では高度で遷延する危険性あり, 尿中BMGや尿中NAGを加えた詳細な腎機能の監視で必要である.
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