Prognostic evaluation of gastric cancer. Comparison of cancer cases detected by gastric mass survey and found among outpatients.

1987 
昭和53年9月より本年2月までに当院で手術した胃癌患者は, 胃検診発見例 (集検例) 32例, 外来発見例 (外来例) 91例, 計123例である。両群について癌発見状況, 手術成績, 病理組織像, 予後を比較検討した。結果は, 集検例は外来例に比べ無症状で病悩期間のないものが多く, 検診受診歴も初めてのものは少ない。したがって発見胃癌も集検例では22例68.8%が早期癌で, 外来例の30例33.0%より高率であった。しかし癌の占居部位・大きさについては集検例は胃上部に少なく, 0.5cm以下の微小癌は1例もなかった。外来例ではいずれも決して少ないとはいえず, 今後胃検診においてもこれらの発見のための努力が必要であるとともに, 内視鏡検診の有意性を示唆するものである。予後は両群同じ治癒手術例, 漿膜浸潤例, リンパ節転のない例, 進行程度の若い例を比較すると, いずれも集検例の方が良好であった。その原因は外来例には術前ハイリスク例が多く充分な郭清ができなかったこと, 術後他病死例の多いことなどによる。5年生存率は集検例89.9%, 外来例39.0%であった。
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