A case of hepatitis following a blood transfusion accompanied by positive anti-mitochondria antibody and regenerative nodules in the liver.

1992 
症例は50歳,女性.1987年11月クモ膜下出血にて左右中大脳動脈瘤クリッピング術を施行し,赤血球濃厚液5単位の輸血を受けた.輸血1ヵ月後に肝機能障害が出現.輸血後肝と診断し,安静・輸液などの治療により肝機能は一時改善したが,発症2ヵ月後に再び悪化し,意識障害はなかったが,PT 43.2%と重症化した.G-I療法,FFPなどの投与により肝機能は軽快した.経過中に抗ミトコンドリア抗体(AMA)が高力価陽性を示したが,肝炎の改善とともに力価は陰性化した.しかし発症約3年後,肝機能が正常にもかかわらず,AMAは再び,一過性に陽性となったが,現在はまた陰性が持続している.回復期に施行した腹腔鏡では肝両葉に大きな結節性病変を認め,馬鈴薯肝と診断した.組織学的には再生結節の所見であり,原発性胆汁性肝硬変(PBC)の所見はみられなかった.本例はAMAの産生機序,生理的意義を考える上で興味深いと思われた.
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