Histochemical study of infiltrating cells in the liver of mice with acute hepatic injury.

1988 
Propionibacterium acnes加熱死菌をマウスに静注し,7日後にlipopolysaccharideを追加静注すると,肝小葉内に小肉芽腫,sinusoid内に細胞浸潤が認められるようになり,肝細胞壊死が出現する.この急性肝障害モデルにおける浸潤細胞の経時的変化を主にその組織化学的側面から検討した.小肉芽腫数やsinusoid内浸潤細胞数はlipopolysaccharide投与後,次第に増加し,特に18時間後には投与前に比し有意に高値であった.また,小肉芽腫内およびsinusoid内浸潤細胞はそのほとんどがα1-アンチトリプシン陽性細胞とNaphthol AS-D Chloroacetate Esterase陽性細胞であり,前者は経時的に減少し,逆に後者は増加する傾向がうかがわれた.以上の結果より,この急性肝障害モデルにおける肝組織内浸潤細胞の主体はマクロファージ系細胞と好中球系細胞であり,急性肝障害の発現にはこの両者が関与している可能性が示唆された.
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