A case of inflammatory pseudotumor of the liver.

1988 
術前に肝膿瘍,若しくは転移性肝癌を疑い肝右葉切除を施行し,術後の病理学的検索にて肝のinflammatory pseudotumorと診断した症例を経験した.症例は50歳の男性,感冒症状にひきつづき,38℃以上の発熱,全身倦怠感が出現,超音波検査,CT検査で肝腫瘍を指摘され,精査目的で当科入院となった.入院時血液検査でESR 55/94, WBC 12500/mm3,CRP陽性,腹部血管造影などの所見から肝膿瘍を疑ったが,その後の注腸造影でS状結腸癌を認めたことから,転移性肝癌も否定できないため,手術を施行した.開腹にてS状結腸切除を行い,ひきつづき右開胸にて肝右葉切除を行った.術後の病理学的検査にて,肝のinflammatorypseudotumorと確診した.肝のinflammatory pseudotumorの報告例は少なく,きわめてまれな症例と考えられたので報告した.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []