A case of systemic lupus erythematosus mimicking the features of infective endocarditis.

1989 
弁置換術後に発熱をきたし,感染性心内膜炎(IE)が疑われたが,全身性エリテマトーデス(SLE)と判明した1例を経験したので報告する.症例は38歳の女性で,幼少時リウマチ熱に罹患し, 42年,僧帽弁置換術を受けている. 56年,多発性関節炎などから慢性関節リウマチを疑われ,腎生検でIgA腎症も判明した. 60年, 2度目の弁置換術を行ったが,術後3ヵ月より関節炎が増悪し,半年後より高熱,心不全症状が出現したためIEが疑われ,抗生剤による治療が続けられたが改善せず,当科に転院した.白血球減少,蛋白尿,抗核抗体ならびに抗二本鎖DNA抗体高値などを認めたためSLEと診断したが, IEも否定できず,抗生剤と副腎皮質ステロイド薬を併用した.IEとSLEでは臨床症状に類似点が多く, IEで自血球減少,自己抗体の認められる例も報告されており,さらに,両者の治療法が異なることなどから,鑑別には十分な注意が必要であると思われた.
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