The combination of bortezomib and dexamethasone therapy led to the discontinuation of dialysis therapy in a multiple myeloma patient developing severe acute renal failure

2011 
多発性骨髄腫に対する治療薬として新規分子標的薬プロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブが開発され,その有効性が示されている.今回,われわれは,血液透析を要する急性腎不全を合併した多発性骨髄腫に対しボルテゾミブを投与し奏効した1例を経験した.症例は65歳,女性.2009年9月,複視で発症,生検で頭蓋底の形質細胞腫と組織診断され,精査の結果,多発性骨髄腫と確定診断された.2010年2月に急激な腎機能障害をきたし,血液透析療法を施行するとともに高用量デキサメサゾン療法を行った.しかし腎機能の改善は得られずボルテゾミブによる治療を開始し,ボルテゾミブ・デキサメサゾン療法(BD療法)を4クール施行した時点で血液透析を離脱した.BD療法は,重症の急性腎不全を合併した多発性骨髄腫に対して有効な治療選択肢の一つとなり得ることが示唆された.
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