A hemodialysis patient taking an oral α-glucosidase inhibitor who developed pneumatosis cystoides intestinalis accompanied by intra-abdominal free air
2010
症例は88歳,男性.2008年7月から糖尿病性腎症由来の慢性腎不全のため血液透析導入となった.同時期よりインスリンによる血糖コントロールを中止し,α-グルコシダーゼ阻害剤(ボグリボース)の内服を開始した.2008年11月下旬頃より腹部膨満感を自覚,11月30日腹部CTにて腹腔内遊離ガス像を認めたため入院となった.腹膜炎症状を認めなかったため絶食のみにて経過観察としていたが,腹部膨満感は改善しなかった.12月4日試験開腹施行,消化管穿孔はなく回腸末端より約70cm~150cmの回腸腸間膜側に腸管嚢腫様気腫症を認めた.腸管嚢腫様気腫症の原因はいまだ解明されていないが,最近α-グルコシダーゼ阻害剤による発症の報告が散見されるようになってきた.本症例でもα-グルコシダーゼ阻害剤が原因に関与している可能性があると考えられた.
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